個人的リフロー所感

何度か基板をリフローしてて思ったことを書きます.あくまで個人の見解なので正確性とかは云々.参考程度でお願いします.

 

リフローは手で付けられる人向け

リフローのメリットの1つに細々とした部品をいちいち手で付けなくて済むというのがありますが,少なくとも手ハンダで表面実装部品を付けられない方にはリフローはオススメしません.

というのも,リフローを一発で成功させるのは中々難しく,慣れないうちは色んなとこがブリッジしたりコンデンサが立ったりします.そしてそれら修正箇所は結局手で直さなければいけません.

ちなみに私は未だにLQFPをブリッジさせずにリフローすることが出来ないザコなので毎回手でブリッジ箇所を修正してます.

 

リフローは"塗り"で決まる

よくリフローを紹介しているブログとかには「焼く時の温度調整が大事ですよ~」って書いてるとこもありますが個人的には圧倒的にハンダの塗りの方が大事だと思います.少なくとも個人がやるホットプレート使うやつでは温度とか計らずに適当な時間で焼いても問題なく焼けます.

塗るのが難しいと言ったのは,ハンダを塗る工程で基板に塗布されるハンダのが決まるためです.この量を丁度いい分だけ塗るのが難しい.

はんだの量が多いと足のピッチが細かい部品はブリッジしてしまいますし,少なすぎると接触不良の原因になってしまいます.特に自分の場合はハンダの量が多くなってしまう場合が多いのですが,どうしてハンダの量が多くなりがちなのかを図解してみました.

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これはハンダを塗る場合の理想的な状態の図ですが,実際にはこうはなりません.

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ステンシルの歪みや基板などの設置方法の関係でどうしても基板とステンシルの間には隙間が出来てしまいます.こうなるとステンシルに塗ったハンダをヘラなどですき取る時に基板とステンシルの間にハンダが滲んでしまう場合があります.この滲んだ分のハンダが余分となってしまうわけです.

 

完全にこの隙間を無くすのは趣味で揃える設備では限界があるので,自分はハンダを塗る際の力加減を調節して対処しています.あと何度も重ね塗りをすると滲みやすくなるのでなるべく1回で塗り切るのも重要.あとは使うヘラの種類でも違うとは思いますが自分はそこまで検証していないので誰か教えてください.

 

使っているもの

私は部室にある山善のホットプレートとAmazonで売ってるよく分かんねぇクリームハンダを使ってます.

kakaku.com

https://www.amazon.co.jp/dp/B01CU9HQDC/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_28tuBb2ZJ1H75

サンハヤトの注射器に入ってるやつも使ったことがありますが,あんま安いハンダと使い勝手が変わらない印象でした.もしかしたら導電性とかが違うのかもしれないけど安いのでも特に困ってはいないのでどうしても不安な人以外は安いのでも問題ないかと.