2023年度クラシックマウス XM702 carmine
・機体名:XM702 carmine(エックスエムセブンオーツー カーマイン)
・名前の由来:色の名前から 型式は適当
・サイズ:108 x 77 x 28㎜
・重量:78g
・MCU:STM32L4P5CGU6
・壁センサ:SFH4550 & ST-1KL3A
・ジャイロセンサ:ISM330DHCXTR
・モーター:型番不明コアレスモーター 8523&8520
・モータードライバー:MP6551
・電流センサー:AD8418AWBRMZ
・エンコーダ:7S-400-2MC-50-00E
・バッテリー:180mAh 3S
●探索パラメーター
0.9m/s 6.0m/ss (既知区間2.5m/s)
●最短パラメーター
PRM0 | PRM1 | PRM2 | PRM3 | |
acc[m/ss] | 32~18 | 34~20 | 36~22 | 36~22 |
max_vel[m/s] | 6.7 | 7.0 | 7.2 | 7.5 |
t90_vel[m/s] | 3.0 | 3.2 | 3.3 | 3.5 |
t180_vel[m/s] | 2.8 | 2.8 | 3.2 | 3.3 |
t45i_vel[m/s] | 2.6 | 2.7 | 3.0 | 3.2 |
t135i_vel[m/s] | 2.6 | 2.7 | 3.0 | 3.2 |
t45o_vel[m/s] | 2.8 | 2.9 | 3.2 | 3.4 |
t135o_vel[m/s] | 2.6 | 2.7 | 3.0 | 3.2 |
t90d_vel[m/s] | 2.4 | 2.5 | 2.8 | 3.0 |
●戦績(2023)
関西地区大会 6位(探索のみ成功)
九州地区大会 優勝
全日本大会 優勝
●基本コンセプト
前作までは独自路線で6輪マウスを製作していたが、原点に立ち返ってシンプルな構成のハードウェアに方針転換しました。
これまでの上位入賞者の機体コンセプトに加え、自身の考えをプラスして入賞できる機体に仕上げました。
詳細な機体解説は↓
・メカ編
・ハードウェア編
・ソフトウェア編
全日本大会2023
に参加してきました。
結果は…
全日本お疲れ様でした!
— f (@efuenudii) February 18, 2024
私はクラシックマウスで優勝することができました🥇
自分だけの力ではなく、先人の知見を吸収して昇華した結果と思います。
皆さん、ありがとうございました🙇🙇🙇 pic.twitter.com/f3aMMvtm9o
優勝しました🥳🥳🥳
色々書きたいことはありますが、先ほど半日かけて帰宅してきたばかりで疲れていますので、詳細は後日記事を書くとして本番のパラメータを残しておきます。
1走目:探索(0:29:125)
0.9m/s 6.0m/ss (既知区間2.5m/s)
2走目:最短(0:02:248)
7.0m/s 34.0~20.0m/ss
t90:3.2m/s
t180:2.8m/s
t45in:2.7m/s
t135in:2.7m/s
t45out:2.9m/s
t135out:2.7m/s
t90diag:2.5m/s
3走目:最短(0:02:100)
7.2m/s 36.0~22.0m/ss
t90:3.3m/s
t180:3.2m/s
t45in:3.0m/s
t135in:3.0m/s
t45out:3.2m/s
t135out:3.0m/s
t90diag:2.8m/s
4,5走目:最短(R)
7.5m/s 36.0~22.0m/ss
t90:3.5m/s
t180:3.3m/s
t45in:3.2m/s
t135in:3.2m/s
t45out:3.4m/s
t135out:3.2m/s
t90diag:3.0m/s
大会参加された選手の皆さん、運営の皆さん、協賛企業の皆さんありがとうございました!
2022年度クラシックマウス v4rquZcl11
この記事はマイクロマウス Advent Calendar 2022の25日目の記事です。
昨日のは もすさんの工具の話でした。
私も仕事で工具を扱う機会が多いので参考にさせていただきたいです。
続きを読む2021年度クラシックマウス c4rne1iaN
・機体名:c4rne1iaN(カーネリアン)
・サイズ:105 x 75 x 40㎜
・重量:115g
・MCU:STM32F722RET6
・壁センサ:SFH4550 & VEMT2023SLX01
・ジャイロセンサ:ICM20689
・モーター:DCX12L(4.5V) & skystars 1103 8000KV
・モータードライバー:TB6614FNG & Spendix ES20Lite
・バッテリー:Hyperion LiPo G5 SV 120mAh 3s
・最高速度:R m/s
・最高加速度:R m/s/s
・最高ターンパラメーター
90°:R m/s 180°:R m/s
45°入:R m/s 45°出:R m/s
135°:R m/s V90°:R m/s
・特徴
●カーボンフレームマウス
今作から基板をフレームにする、所謂「板マウス」から脱却し、カーボンフレーム上にコンポーネントを配置するフレーム式マウスとしました。
フレームマウスの利点として、コンポーネントの配置自由度が高いこと、衝突時の基板ダメージを抑えることが出来ること、機体の剛性を高めることが出来る点が挙げられます。
欠点として、部品点数が増えることによる重量増加が挙げられますが、こちらはフレーム材質にカーボンを採用することで軽減しています。実際、機体重量も115gと板マウスと遜色ないレベルに収めることが出来ました。
なお、カーボンは自宅のCNCで切削しましたが、手が痒くなるうえに健康被害が尋常ではないので自身での加工はお勧めしません。参考にする際はあくまで自己責任でお願いします。
●ダクト吸引
今作は初めて縦長のモータを使用したため、向かい合わせで設置することができなくなりました。
モータはマウスのコンポーネントの中でも重い部品なので、なるべく旋回中心に置いてイナーシャを抑えたいところです。
モータを中央に寄せつつ、限られたスペースに吸引ファンを設置する方法としてダクト吸引を考えました。
ダクト化すると、損失が増えて吸引力が下がるように思われる方もいらっしゃると思いますが、吸引の原理上、静圧が最大の時点で流量は0となるので、流路による損失は無いと考えています。(流体力学の単位ギリギリだったのであんまり自信ないですが)
欠点として、ファンが機体上部に設置されるのでその分重心が上がる点が挙げられますが、吸引してる時点で見かけ上の重心が下がるので、実質これの影響は無視できると考えています。
また、部品点数が増えることによる重量増加についても、ダクトの重量は微々たるものなので影響は軽微と考えています。
●壁センサー
前作に引き続き、壁センサーは受光素子を2個のみ使用し、発光タイミングを切り替えて使用しています。
横壁に関しては問題なかったのですが、前壁の閾値が厳しく、再現性の無い前壁の読み飛ばし、誤認が頻発しました。
おそらく、基板の裏表に発光、受光素子を配置し、かつ受光素子が基板の奥にあったためと思われます。
●ジャイロ ソフトマウント
吸引ファンの振動によってジャイロにデカいノイズが乗ってしまう問題の対処方法として、ジャイロ基板を独立させて両面テープで貼り付けることで振動を吸収しようと考えました。 初期に使用していた両面テープはゲル状のもので制振効果が少なかったのですが、スポンジ状のものに変更するとほとんど振動は乗らなくなりました。
●モーター軸エンコーダー
今作で使用したmaxon dcx12lは出力軸側とは反対側にもシャフトが出ています。これは純正エンコーダで磁石か光学ディスクか何かをつけてるものだと思われます。
このシャフトにφ3mmの磁石を取り付け、モータにエンコーダICを付けた基板を組み付けてエンコーダを構成しています。
通常のタイヤ車軸に取り付ける場合と比較すると、主力がギヤ比分逓倍されるため自作エンコーダ特有の組付け精度の悪さからくる回転のブレをある程度緩和できます。
余談ですが純正のエンコーダを使用しなかった理由として、高額であることも挙げられますが、そもそもエンコーダ径がφ10しかないために見た目がイマイチになったので採用しなかった経緯があります。
以上
あと何かあったら追記します。